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2013/5/15

総合 - ドイツ経済ニュース

鉱工業生産が大きく拡大、3月+1.2%に

この記事の要約

ドイツ連邦経済省が8日発表した2013年3月の鉱工業生産指数(製造、エネルギー、建設業が対象)は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月比1.2%増となり、2月に引き続き改善した。製造業受注がこのところ好調なほか、悪天 […]

ドイツ連邦経済省が8日発表した2013年3月の鉱工業生産指数(製造、エネルギー、建設業が対象)は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月比1.2%増となり、2月に引き続き改善した。製造業受注がこのところ好調なほか、悪天候で低迷していた建設活動も今後はその反動で大きく増える見通しのため、鉱工業生産の拡大基調は今後も続く見通しだ。

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3月は寒波の影響で建設業の生産高が3.1%減少したものの、エネルギー業界の生産高は4.0%増加。製造業も1.4%拡大した。製造業では投資財が好調で、2.7%増となった前月に引き続き2.1%の高い伸びを記録した。中間財も0.6%増加している。消費財は耐久消費財が2.2%増、非耐久消費財が0.7%増となり、全体では1.0%拡大した。

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特殊要因による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較をみても、2~3月の鉱工業生産高は前の期の12~1月を0.9%上回った。エネルギーと製造業がそれぞれ2.6%、1.0%増加。投資財の伸び率は2.8%に上った。建設業は1.6%減。

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第1四半期全体では鉱工業生産の伸び率が0.2%に達しており、同期の国内総生産(GDP)はプラス成長となる公算が高まってきた。ロイター通信がエコノミストを対象に実施した簡易アンケート調査では、成長率の予想平均が0.3%となっており、前期実績のマイナス0.6%から大幅に改善する見通しだ。

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