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2013/5/15

企業情報

Schaeffler AG―Continental株の放出が可能に―

この記事の要約

自動車部品大手のContinentalは13日、事実上の親会社であるベアリング大手Schaefflerとの間で2008年に締結した投資協定を14年5月に解約することで合意したと発表した。Schaefflerはこれにより、 […]

自動車部品大手のContinentalは13日、事実上の親会社であるベアリング大手Schaefflerとの間で2008年に締結した投資協定を14年5月に解約することで合意したと発表した。Schaefflerはこれにより、保有するContinental株を自由に売却できるようになるため、Continentalの買収に伴い膨らんだ有利子債務を売却益で圧縮するとみられる。

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Schaefflerは08年7月、銀行融資を元手にContinentalへの敵対的な株式公開買い付け(TOB)を開始。両社は8月になってSchaefflerがContinental株を最大49.99%取得する投資協定を締結した。Schaefflerはその際、同株を売却する場合はContinentalの利害を尊重することを義務づけられており、自由に売却できない状況となっていた。

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SchaefflerはTOBを1株当たり75ユーロで実施し、Continental株を最終的に90%確保した。だが、同時期に発生したリーマンショックの影響もあり、株価はその後急落。Schaefflerは放出を約束した株式を手放せなくなり、120億ユーロの巨額債務を抱え込んだ。債務の圧縮は進んでいるものの、一部の債務は金利が高く、同社は早急に返済したい考えだ。

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