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2013/5/15

経済産業情報

「最も危険な都市はフランクフルト」=犯罪統計

この記事の要約

「ドイツで一番危険な都市はフランクフルト」。13日付『ヴェルト』紙が15日発表予定の2012年犯罪統計を事前入手して報じたもので、人口当りの犯罪件数が最も多い。犯罪発生率が最も低い都市はミュンヘンだった。\ 住民10万人 […]

「ドイツで一番危険な都市はフランクフルト」。13日付『ヴェルト』紙が15日発表予定の2012年犯罪統計を事前入手して報じたもので、人口当りの犯罪件数が最も多い。犯罪発生率が最も低い都市はミュンヘンだった。

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住民10万人当りの犯罪件数を比較すると、フランクフルトは1万6,310件で最も多かった。2位はデュッセルドルフ(1万4,966件)、3位はケルン(1万4,590件)。ミュンヘンは7,153件で件数が最も少ない。これにアウグスブルク(8,156件)、ヴィースバーデン(8,288件)が続いた。(表参照)

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フランクフルトの犯罪発生率が高いのは風俗街の規模が大きいほか、ドイツ最大の空港があるため。犯罪発生率は3年連続で上昇した。ミュンヘンは同比率が4年連続で減少している。

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同犯罪件数を州別(都市州除く)でみると、最も多い3州はノルトライン・ヴェストファーレン(8,510件)、ザクセン・アンハルト(8,180件)、ブランデンブルク(7,819件)、最も少ない3州はバイエルン(4,977件)、次いでバーデン・ヴュルテンベルク(5,317件)、テューリンゲン(6,307件)だった。

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ドイツ全体の犯罪件数は600万件で、前年を0.1%上回った。最も件数が多い犯罪は窃盗で、39.7%(件数:1%減の237万件)を占めた。車の盗難はセキュリティーシステムの効果で10.6%減の2万9,483件と大きく減少している。一方、空き巣は前年比で8.7%増加、2009年に比べると約30%増えた。空き巣の検挙率は15.7%にとどまり、犯罪全体の同54.4%を大きく下回っている。

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