ドイツ連邦統計局が15日発表した2013年第1四半期の国内総生産(GDP)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前期比0.1%増(速報値)となった。2四半期連続のマイナス成長(景気後退入り)は回避された格好(グラフ参照)。
\個人消費が堅調だったため、プラス成長がかろうじて確保された。建設投資は悪天候の影響で大幅に悪化、外需は横ばいにとどまったという。
\前年同期比のGDP成長率は物価調整ベースでマイナス1.4%と振るわなかった。イースター休暇が昨年の4月から今年は3月にずれ込んだことが影響した格好で、営業日数も加味したベースではマイナス0.2%と減少幅が小さかった。
\統計局は今回、12年第4四半期のGDPを修正。従来の前期比0.6%減(物価・季節要因・営業日数調整値)から同0.7%減に引き下げた。
\一方、連邦銀行(中銀)は21日発表の月報で、第2四半期には成長率が上昇するとの見通しを示した。第1四半期に落ち込んだ建設投資がその反動で大きく増えると予想されるため。製造業受注が上向いていることもプラス材料だ。
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