再保険大手Muenchener Rueckの元受子会社Ergo(デュッセルドルフ)はトルコ市場から部分撤退する。採算が合わないためで、生保・年金商品の直販事業を停止する。同社は昨年も韓国とポルトガルの赤字子会社から撤退しており、事業のグローバル化は思うように進んでいないようだ。広報担当者への取材をもとに15日付『ハンデルスブラット』紙が報じた。
\Ergoは2006年、トルコ第5位の同業Isvicreをオーナー一族から2億1,290万ユーロで買収。生保子会社Emeklilik ve Hayat A.Sと損保子会社Ergo Sigorta A.S.を傘下に収め、同国市場に参入した。両子会社への出資比率は当初それぞれ約75%だったが、08年には100%に引き上げ完全子会社化した。
\現地では損保事業も振るわず同社は現在、再建中。自動車保険契約については採算が合わない約40%をすでに解約したという。
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