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2013/5/22

経済産業情報

DAX30社の業績が13四半期ぶりに悪化

この記事の要約

DAX(ドイツ株価指数)採用30社の2013年1-3月期の売上高と営業利益(EBIT)がともに前年同期を下回ったことが監査法人大手アーンスト・アンド・ヤング(E&Y)の調べで分かった。減収減益となるのは2009 […]

DAX(ドイツ株価指数)採用30社の2013年1-3月期の売上高と営業利益(EBIT)がともに前年同期を下回ったことが監査法人大手アーンスト・アンド・ヤング(E&Y)の調べで分かった。減収減益となるのは2009年10-12月期以来で、13四半期ぶり。10年1-3月期から続いた売上記録の更新はひとまず途絶えた格好だ。

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30社の売上高は3,084億ユーロで、前年同期を0.8%下回った。EBITは3%減の303億ユーロと減少幅が売り上げを上回っている。売上高は米国で4%増えたものの、全体の54%を占める欧州では1.3%減少した。E&Yのパートナーは「DAX企業は事業のグローバル化と米中市場が好調なことがプラス要因となっているものの、欧州景気低迷の影響をこれまでのように逃れることはできなくなっている」との見方を示した。

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業界別では自動車関連の落ち込みが目立っており、売上高は3%減の980億ユーロ、EBITは約25%減の60億ユーロに後退した。複合企業ティッセンクルップと航空大手ルフトハンザの2社は赤字を計上している。好調だったのは金融関連で、売上高は1%増加、EBITは16%の伸びを記録した。

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