市場調査大手GfKが24日発表したドイツ消費者景況感指数の6月向け予測値は6.5となり、前月(5月)の6.2(確定値)から0.3ポイント上昇した。同指数の改善は4カ月連続。ユーロ圏の域内総生産(GDP)は6四半期連続でマイナス成長となり景気後退が長期化しているものの、ドイツの経済環境は安定しておりそれが反映された格好だ。
\景気の見通しに関する5月の指数(6月向け予測値の算出基準の1つ)は前月(4月)のマイナス1.5からマイナス0.2へと1.3ポイント上昇し、長年の平均値であるゼロに近づいた。
\所得の見通しに関する指数(同)も前月の30.8から33.9へと3.1ポイント上昇、2カ月連続で改善した。雇用と物価の安定や、金属・電機業界の大幅なベア合意などが背景にある。
\こうした事情を背景に高額商品の購入意欲に関する指数(同)は0.1ポイント増の37.7へと上昇、極めて高い水準を維持した。雇用の安定のほか、歴史的な低金利でローンを組みやすくなっていることが大きい。
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