Fresenius傘下の病院大手Helios(ベルリン)は5月29日、企業向けの保険サービス事業「Heliosplus」を開始すると発表した。保険大手のDebekaと提携。顧客企業の従業員が質の高い医療サービスを受けられるようにする。
\顧客企業の従業員はHeliosが運営する病院に入院した際に、例えば1人部屋を選んだり、医長の診察を受けることができる。こうしたサービスは通常、料金の高い民間医療保険の加入者しか受けられないが、Heliosは顧客企業の従業員であれば公的健保の加入者でも利用できるようにした。このほか、予防医療やホットラインなどの分野でもサービスを提供する。料金は従業員1人当たり月5ユーロから。従業員には金銭的な負担がかからない。
\HeiosがHeliosplusを導入するのは、年金支給年齢の引き上げを背景に就労者の高齢化が進んでいるほか、雇用情勢の改善を受けて専門人材の確保が難しくなっていることがある。顧客企業は同サービスを利用することで、優秀な人材を確保したりつなぎとめやすくなるというのが同社の見方だ。
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