エネルギー独3位のEnBW(カールスルーエ)は17日、2020年までに総額70億ユーロを投資する計画(Strategie 2020)を発表した。原発全廃と再生可能エネルギーの強化に向けたドイツの「エネルギー転換政策」を受けた措置で、主に風力発電と送電事業に資金を振り向ける意向だ。投資資金をねん出するため、合わせて27億ユーロの資産を売却する。
\同社は原発への依存度がドイツの電力事業者のなかで最も高く、発電量に占める原子力の割合は50%を超える。このため2022年までの国内原発を全廃するエネルギー転換政策の影響は特に大きく、新たな収益源の確保が緊急の課題となっている。
\風力発電分野には35億ユーロを投資する計画で、リパワリングにも力を入れる。送配電事業には約30億ユーロを投資する。
\EnBWは事業のスリム化にも取り組み方針で、子会社の数を現在の350社から削減していくことも明らかにした。
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