印刷機械大手のHeidelberger Druckmaschinen(ハイデルベルク)は13日の決算発表でコスト削減目標を従来の1億8,000万ユーロから2億ユーロへと引き上げた。2014年3月期決算で黒字転換を達成するために必要な措置としている。コスト削減幅の拡大に伴い従業員700人を整理する。
\同社の従業員数は08年3月末時点で2万人に上った。その後、大規模なリストラを2度実施したため、13年3月末には1万4,200人に減少。14年3月末までにこれをさらに1万3,500人へと減らす。
\2013年3月期の最終損益は1億1,000万ユーロの赤字となり、5期連続で損失を計上した。営業利益(EBITDAベース)は22.3%増の1億1,100万ユーロに拡大したものの、リストラ費用が大きな足かせとなった。売上高は5%増の27億3,000万ユーロ。新規受注高も微増の28億2,200万ユーロに拡大した。
\インターネットの普及を背景に印刷機械市場は縮小が続いており、12年の業界売上は08年実績を40%下回った。
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