オーストリア2位の建設会社Alpine(ヴァルス)は19日、会社更生手続きの適用を申請した。経営再建をめぐる債権者との協議が決裂したため。倒産後に行った出資交渉が24日に決裂したため、今後は個々の事業を切り売りすることになる。墺競合のPorrはすでに同社の部分買収に関心を示している。
\Alpineは需要低迷と建設プロジェクトの遅延を受けて経営が悪化。3月には親会社の西FCCが2億5,000万ユーロの資金援助を行ったほか、債権者も計1億5,000万ユーロの債権放棄に応じた。その後は子会社売却を通して事業資金を確保する計画だったが、売却先がみつからず、資金繰りに行き詰った格好だ。負債総額は推定26億ユーロで、オーストリアでは戦後最大となった。
\独子会社Alpine Deutschland AGも連鎖倒産した。同子会社については出資交渉が進展中で、一括売却の可能性が残されている。
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