ドイツの衣料品小売業界が販売不振にあえいでいる。暖冬で冬物衣料が大量に売れ残ったうえ、寒春で夏物衣料の売れ行きも悪いためだ。1月から5月までの売り上げは前年同期比で3%減少、実店舗に限ると減収幅はおよそ10%に達したもようだ。独衣料品小売業界団体(BTE)の副会長への取材などをもとに21日付『ハンデルスブラット』紙が報じた。
\実店舗の80%が減収となっており、大手デパートKarstadtも3.6%落ち込んだ。スウェーデンのカジュアル衣料大手H&Mは3-5月期の売上高が前年同期比で13%減少している。
\小売店は夏物の在庫が多く残り、秋物を仕入れられない事態に陥っている。このため、今年は夏物一掃セールの開始時期が早い。割引率は現在20~30%にとどまっているものの、近日中に50~70%の値下げも出てくると専門家はみている。
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