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2013/8/7

経済産業情報

乗用車新車登録3カ月ぶりに増加、7月+2.1%に

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2013年7月の乗用車新車登録台数は前年同月比2.1%増の25万3,146台となり、3カ月ぶりに拡大した。比較対象の12年7月に比べ営業日数が1日多かったことが反映されたもよう。今 […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2013年7月の乗用車新車登録台数は前年同月比2.1%増の25万3,146台となり、3カ月ぶりに拡大した。比較対象の12年7月に比べ営業日数が1日多かったことが反映されたもよう。今年に入って登録数が増えたのは4月の7月だけで、1~7月の累計では前年同期比6.7%減の175万5,776台に落ち込んだ。

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7月に新車登録台数が最も大きく伸びたのはコンパクトクラスで、12.8%増加した。これにSUV(10.8%増)が続く。オフロード車は8.0%減少し、超小型車も7.7%落ち込んだ。ハイブリッド車と電気自動車(EV)の登録数はそれぞれ2,195台、515台だった。

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走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均136.8グラムで、3.8%低下した。また、個人による新車登録は全体の42.9%を占めた。

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新車登録が最も大きく伸びたブランドはジャガーで、45.7%増の335台に拡大した。これにシボレー(33.5%増の2,752台)、シュコダ(29.3%増の1万1,913台)が続く。

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ドイツ車ではミニの伸び率が最も大きく、21.8%増の3,204台を記録した。このほかメルセデス(12.8%増の2万5,117台)、BMW(12.5%増の1万8,337台)、オペル(10.9%増の1万8,591台)も2ケタ台の伸びを記録している。フォードは1.7%増の1万7,739台。ポルシェ(2.4%減の1,821台)、フォルクスワーゲン(5.1%減の5万5,525台)、アウディ(10.1%減の2万1,814台)、スマート(28.1%減の1,657台)は減少した。

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日本車はマツダ(17.7%増の3,612台)とトヨタ(11.1%増の6,266台)、スズキ(10.9%増の2,311台)、三菱(3.0%増の1,766台)が増加。スバル(1.2%減の515台)、日産(14.5%減の4,106台)、レクサス(17.4%減の161台)、ホンダ(21.5%減の1,937台)は落ち込んだ。

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日本車以外の主な輸入ブランドで台数が増えたのはセアト(21.9%増の7,498台)、現代(5.7%増の7,995台)、ルノー(4.6%増の9,023台)、起亜(2.2%増の5,290台)、フィアット(1.3%増の5,868台)。プジョー(14.0%減の4,995台)、シトロエン(9.9%減の3,845台)、ランドローバー(7.3%減の882台)、ダチア(4.5%減の4,120台)、ボルボ(3.4%減の2,126台)は減少した。

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一方、独自動車工業会(VDA)が同日発表した7月の乗用車国内生産台数は44万5,300台で、前年同月を3%下回った。輸出台数も1%減の35万6,600台に落ち込んでいる。1~7月の累計では生産台数が3%減の318万3,500台、輸出台数が3%減の244万2,600台だった。

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