現代自動車はスモールカー「i10」の欧州市場向けの生産をインドからトルコに移管する。輸送費の削減が主な狙い。トルコの人件費が低いことや、生産の柔軟性が高いことも移管決定を後押しした。欧州法人のアラン・ラッシュフォース社長が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにした。
\トルコ工場の生産能力をi10の生産に向けて従来の2倍の20万台に拡大した。次世代モデルから同国で生産する。
\現代はまた、欧州販売車に占める現地生産車の比率を現在の70%から90%に拡大していく。ウォン高で輸出の採算が悪化しているほか、欧州連合(EU)と韓国の自由貿易協定を背景に韓国車の欧州販売が増えていることを受けて韓国メーカーへの批判が欧州メーカーから出ているためだ。
\ラッシュフォース社長はこのほか、欧州で小型車需要が今後、一段と高まるとの見方を示した。EUの排ガス規制強化のほか、消費者の可処分所得の減少と高齢化の進展を理由に挙げた。
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