スイスの特殊化学大手Clariant(ムッテンツ)は15日、洗剤原料事業を投資会社International Chemical Investors Group (ICIG)に売却すると発表した。同社は周辺事業の整理を進めており、9月末にテキスタイル化学品、ペーパー化学品、乳液事業を米投資会社SK Capitalに譲渡したばかり。今後レザー・サービス事業を放出すると事業の整理が終了する。
\洗剤原料事業は主にドイツとフランスに拠点があり、従業員数は660人。昨年は約2億8,000万スイスフランを売り上げた。同事業を5,800万フランで譲渡する。
\ICIGは買収により、新たな洗剤原料の開発に取り組む。また独ライン・マイン地域でシナジー効果が引き出す意向だ。当局の承認を経て取引が成立するとICIGの売上高は12億ユーロを超える見通しという。
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