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2013/12/4

総合 - ドイツ経済ニュース

独消費者景況感が6年来の高水準に

この記事の要約

市場調査大手GfKが11月27日発表したドイツ消費者景況感指数の12月向け予測値は7.4となり、6年来の高水準を記録した。景気見通しと所得見通し、および高額商品の購入意欲に関する指数がすべて上昇しており、GfKは今年のク […]

市場調査大手GfKが11月27日発表したドイツ消費者景況感指数の12月向け予測値は7.4となり、6年来の高水準を記録した。景気見通しと所得見通し、および高額商品の購入意欲に関する指数がすべて上昇しており、GfKは今年のクリスマス商戦期(11月と12月)の小売売上高が前年同期比2%増の約152億ユーロに拡大するとの予測を明らかにした。

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景気の見通しに関する11月の指数(12月向け予測値の算出基準の1つ)は20.3となり、前月の11.3から9ポイント上昇した。景気が加速する兆候が強まってきたことが反映された格好。政府の経済諮問委員会(通称:5賢人委員会)は先ごろ、ドイツの国内総生産(GDP)成長率が今年の実質0.4%から来年は同1.6%に拡大するとの予測を発表した。11月のIfo企業景況感指数も大幅に上昇している。

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所得の見通しに関する11月の指数は前月の32.7から45.2へと12.5ポイント上昇し、01年3月以来の高水準を記録した。景気見通しの改善や雇用の安定のほか、低インフレが反映されたもようだ。

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高額商品の購入意欲に関する11月の指数は前月の44.4から45.7へと1.3ポイント上昇し、06年12月以来の高水準に達した。欧州中央銀行(ECB)が最重要政策金利を従来の年0.5%から過去最低の0.25%に引き下げたことが大きい。これまで以上にローンを組みやすくなったうえ、貯蓄の魅力も薄れたためだ。

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GfKが実施したクリスマスプレゼントに関する調査によると、消費者1人当たりのプレゼント予算総額は今年288ユーロ。平均予算額が最も大きく拡大した商品はスマートフォン/携帯電話機で、昨年の120ユーロから242ユーロへと倍増した。家電も好調で、民生家電は同116ユーロから155ユーロ、白物家電は88ユーロから120ユーロへとそれぞれ増加している。ゲーム機もソニーとマイクロソフトが新製品を投入した効果で133ユーロから153ユーロに上昇している。(表参照)

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