印刷機械大手の独Koenig & Bauer(KBA、ヴュルツブルク)は16日、組織再編計画を発表した。各事業部門を独立採算の組織とするとともに、事業プロセスの効率化を推進。厳しい市場環境のなかでも長期的に利益を確保できる体質を築く。生産拠点の統廃合を視野に入れており、従業員も1,100~1,500人削減する見通しだ。
\枚葉印刷機、輪転機、特殊印刷機、製造の4部門を独立採算の組織とする。このうち事業環境が大幅に悪化し、今後の市場見通しも厳しい枚葉印刷機と輪転機部門では生産・販売能力や従業員の整理を実施。製品の種類も減らす。
\特殊印刷部門には将来性の高い金属印刷機と有価証券印刷機事業、および最近買収したKammann Maschinenbau GmbHとFlexotecnica S.p.A.の2社を編入する。
\これらの措置の成果は2015年に現れる見通しで、16年からは黒字を恒常的に計上できるようになるという。クラウス・ボルツァシューネマン社長は「これらの措置はわが社の将来に必要不可欠な措置だ」と述べ、従業員に理解を求めた。
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