キッチン家具製造の独Alno(プレンドルフ)は17日、スイスの同業AFG Kuechenを完全買収すると発表した。買収が実現するとAlnoの国外売上比率は40%を超える見通し。取引金額は公表しないことで合意した。
\AFGはPiatti、Forsterの2ブランドで木製・スチール製のキッチン家具を製造している。従業員数は500人。昨年の売上高は約1億4,000万ユーロ(見通し)だった。
\Alnoは1995年の株式公開(IPO)以降、ほぼ一貫して赤字が続き、2012年には経営破たんの寸前まで追い込まれた。これを受け債権放棄と減資・増資手続きを含む事業再建計画を実施、白物家電大手の米Whirlepoolが増資を引き受けて筆頭株主となった。その効果もあり昨年は上半期決算で数年ぶりに黒字転換を果たしたものの、第3四半期(7~9月)には営業赤字(EBITベース)150万ユーロを計上。売上高も前年同期比10.2%減の9,710万ユーロに落ち込んだ。今回の買収資金は主に銀行融資で賄う意向だ。
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