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2014/1/22

経済産業情報

家賃上昇率1.3%、インフレ率下回る

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が21日発表した2013年の家賃上昇率は平均1.3%で、インフレ率(1.5%)を下回った。大都市や大学都市の中心部では大幅に上昇しているケースがあるものの、地方も含めると上げ幅は小さいという。\ 家賃の上 […]

ドイツ連邦統計局が21日発表した2013年の家賃上昇率は平均1.3%で、インフレ率(1.5%)を下回った。大都市や大学都市の中心部では大幅に上昇しているケースがあるものの、地方も含めると上げ幅は小さいという。

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家賃の上昇率が最も大きかった州はベルリンで、2.6%に達した。これにノルトライン・ヴェストファーレンとニーダーザクセンが1.6%で続く。東部諸州(ベルリンを除く)は0.3~0.9%にとどまった。

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ベルリン、ハンブルク、ミュンヘンなど住宅需要の高い大都市では今年も家賃が大きく上がる見通しで、市場調査会社の専門家はロイター通信に対し、これらの都市では上昇率が新規契約で約5%に上るとの予想を示した。

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ドイツ全体の家賃は長期的に安定している。05~13年の上げ幅は計9.8%で、消費者物価全体の上げ幅(14.3%)を大きく下回った。

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ドイツは賃貸住宅の利用者が多く、持ち家率(持ち家に住む世帯の割合)は43.6%にとどまる(11年時点)。ベルリンでは同率が15.6%と極端に低く、ハンブルクも24.1%に過ぎない。

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