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2014/2/5

企業情報

Commerzbank AG―スペインの不動産融資債権を売却か―

この記事の要約

独大手銀行Commerzbank(フランクフルト)がスペインの不動産融資債権を近く、大量に売却するとの観測が浮上している。独経済誌『ヴィルトシャフツヴォッヘ』が金融業界内の情報として1日報じたもので、40億ユーロ以上を放 […]

独大手銀行Commerzbank(フランクフルト)がスペインの不動産融資債権を近く、大量に売却するとの観測が浮上している。独経済誌『ヴィルトシャフツヴォッヘ』が金融業界内の情報として1日報じたもので、40億ユーロ以上を放出するという。同行は報道内容についてコメントを控えている。

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Commerzbankが売却を予定するのは不動産金融子会社Eurohypo(現Hypothekenbank Frankfurt)が保有していたスペインの不動産融資債権。すでに投資銀行Lazerdに売却先の模索を依頼し、売却先候補とコンタクトを取っているという。最も有力は売却先候補として同誌は米投資会社ApolloとCerberusを挙げる。

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Commerzbankは不動産金融事業の整理を進めており、昨年7月には英不動産融資債権合わせて50億ユーロ超を米銀Wells Fargoと米投資会社Lone Starに売却した。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、売却価格が簿価を3.5%下回ったため、同行の2013年12月期の利益は1億7,900万ユーロ押し下げられた。

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