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2014/2/19

経済産業情報

独電化製品市場、13年は2.2%縮小 スマホ効果で通信機器好調

この記事の要約

市場調査大手GfKが17日発表した2013年の独電化製品市場規模は前年比2.2%減の543億9,500万ユーロに縮小した。通信機器は2ケタ台の伸びを記録したものの、テレビなどのコンシューマーエレクトロニクス(CE)とカメ […]

市場調査大手GfKが17日発表した2013年の独電化製品市場規模は前年比2.2%減の543億9,500万ユーロに縮小した。通信機器は2ケタ台の伸びを記録したものの、テレビなどのコンシューマーエレクトロニクス(CE)とカメラが不振で、足を強く引っ張った。

通信機器の売上高は12.8%増の90億7,700万ユーロに拡大した。スマートフォンブームが背景にある。特に画面サイズ5インチ以上のハイエンド製品の人気が高い。高価格帯の販売が伸びているため、平均価格も上昇したという。

小型白物家電も4.7%増の34億5,500万ユーロと好調だった。電動歯ブラシ、エスプレッソマシン、掃除機がけん引車となった。

大型家電も1.4%増の80億5,900万ユーロに拡大した。成長率が最も高かったのは電子レンジ。据え置き型に比べ高額な組み込みタイプの人気が高まっていることが大きい。このほか、オープンキッチンの流行を受けてレンジフードの売り上げも伸びた。

情報機器は市場が飽和状態にあり、2.4%減の179億2,900万ユーロに落ち込んだ。ただ、超薄型ノートパソコンやオールインワンパソコンの需要は高いという。

カメラはスマートフォンの高性能化を受けて市場が縮小しており、昨年は9.3%減の24億4,900万ユーロに落ち込んだ。ただ、一眼レフ、ミラーレス一眼、およびコンパクトカメラの高価格帯製品の売り上げは伸びたという。

CEの売上高は16.8%減の86億6,400万ユーロと大幅に後退した。比較対象の12年はサッカー欧州選手権とアナログ衛星放送の中止を受けてテレビ需要が拡大しており、その反動が出た格好だ。