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2014/2/26

総合 - ドイツ経済ニュース

生産者物価が10年3月以来の下げ幅に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が20日発表した2014年1月の生産者物価指数は前年同月比で1.1%減少し、10年3月以降で最大の下げ幅となった。エネルギー価格が3.0%下落して全体が強く押し下げられた格好。エネルギーを除いたベースでは […]

ドイツ連邦統計局が20日発表した2014年1月の生産者物価指数は前年同月比で1.1%減少し、10年3月以降で最大の下げ幅となった。エネルギー価格が3.0%下落して全体が強く押し下げられた格好。エネルギーを除いたベースでは低下率が0.3%にとどまった。

中間財の価格も1.8%下がった。金属は5.5%減で、非鉄金属は10.1%減、粗鉄・鉄鋼・鉄合金は4.6%減だった。このほか、飼料は12.2%、穀物粉は14.5%の幅でそれぞれ落ち込んだ。投資財と耐久消費財は各0.5%増、1.2%増。

非耐久消費財は1.2%上昇した。牛乳・乳製品の価格が高騰しており、上げ幅はバターで21.0%、牛乳で14.5%、チーズ・凝乳で14.1%に達した。砂糖は7.8%減、食肉(家禽を除く)は4.5%減、コーヒーは4.6%減だった。

生産者物価は前月比では0.1%減となり2カ月ぶりに後退した。エネルギーと非耐久消費財がそれぞれ0.5%、0.1%低下し、足を引っ張った。耐久消費財は0.6%増、投資財は0.2%増、中間財は0.1%増だった。