Ifo経済研究所が24日発表した2014年2月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は111.3となり、前月の110.6から0.7ポイント上昇した。改善は4カ月連続。今後6カ月の事業見通しを示す期待指数はやや落ち込んだものの、現状判断指数が大幅に改善して数値が押し上げられた。Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「ドイツ経済は世界(経済)の気候が晴れたり曇ったりするなかで安定を保っている」との見方を示した。
現状判断指数は前月の112.4から114.4へと2.0ポイント上昇した。改善は2カ月連続。期待指数は108.9から108.3へと0.6ポイント落ち込み、4カ月ぶりに悪化した。
製造業では現状判断指数が前月に引き続き大きく上昇した。期待指数はやや低下している。輸出の見通しに関する指数は大幅に落ち込んだものの、企業の半数以上が輸出は良好だと回答したという。
卸売業でも現状判断が大きく改善、期待指数はやや低下した。小売業は現状判断が12年春以来の高水準に達し、期待指数も改善が続いた。
建設業は現状判断と期待指数がともにやや落ち込んだ。現状判断指数の水準は高い。