経営難の独民生家電メーカーLoewe AGから商標権と特許および従業員の一部を譲り受けることを1月に取り決めた投資会社Panthera GmbHが同契約の破棄を通告したことが24日、明らかになった。理由は不明。Loewe AGは解約を無効として買収手続きを完了するよう要求している。これと並行して新たな投資家を模索し会社の存続を図る意向だ。
Pantheraは事業譲渡(アセットディール)の形でLoeweを買収。新会社New Loewe GmbHに商標権などを移管することになっていた。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、Pantheraを設立した3人の事業家は必要な資金を調達できなかったため、解約を通告したという。
New Loewe GmbHにはLoewe AGの従業員550人のうち270人が移籍。残り280人については120人が解雇され、160人がLoewe AGの本社所在地クローナハに新設されたテレビメーカーLoewe Opta GmbHに採用されることになっていた。