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2014/3/12

企業情報

SGL Carbon SE―最終赤字に転落―

この記事の要約

炭素製品大手の独SGL Carbon(ヴィースバーデン)が10日発表した2013年12月通期決算の最終損益は3億9,640万ユーロの赤字となり、前期の黒字(590万ユーロ)から大幅に悪化した。収益力強化に向けた組織再編に […]

炭素製品大手の独SGL Carbon(ヴィースバーデン)が10日発表した2013年12月通期決算の最終損益は3億9,640万ユーロの赤字となり、前期の黒字(590万ユーロ)から大幅に悪化した。収益力強化に向けた組織再編に伴うコストと、主力製品である黒鉛電極価格の大幅下落が直撃。ユルゲン・ケーラー社長は「2013年は創業以来最悪の年だった」と言い切った。14年12月期は収益力強化プログラムの効果で赤字幅が縮小するものの、黒字転換には届かない見通しという。

13年12月期の営業利益(EBITベース、特別費を除く)は1,950万ユーロで、前期の1億6,440万ユーロから88.1%減少。売上高も10.3%減の14億7,700万ユーロに落ち込んだ。

自動車大手のBMWと共同で進める乗用車向け炭素繊素材事業は将来性が高いものの、当面は小さな規模にとどまる見通しだ。