欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2014/3/12

企業情報

Karstadt Warenhaus GmbH―最終赤字拡大、12年9月期1.6億ユーロに―

この記事の要約

独大手デパートKarstadt(エッセン)の業績が悪化している。10日付官報によると2012年9月通期の最終赤字は1億5,800万ユーロとなり、前期の2,081万ユーロから大幅に拡大。営業損益も前期の黒字(1,630万ユ […]

独大手デパートKarstadt(エッセン)の業績が悪化している。10日付官報によると2012年9月通期の最終赤字は1億5,800万ユーロとなり、前期の2,081万ユーロから大幅に拡大。営業損益も前期の黒字(1,630万ユーロ)から3,000万ユーロの赤字に転落した。売上高は32億6,000万ユーロから29億3,000万ユーロへと減少している。

同社は09年に経営破たんし、投資家ニコラス・ベルグラン氏が10年秋に買収した。その後、業績改善に向けて取り組んできたものの、成果が上がっていない。業績は官報を通してしか公表されないが、2月末に就任したエファロッタ・スイェシュテット社長は現在も利益を出していないことを明らかにした。

前社長は衣料品事業を強化するとともに、家電事業を廃止した。これが減収につながったもよう。

経営陣は賃上げを回避して人件費を圧縮するため、労使協定からの離脱を目指している。サービス労組Verdiはこれを阻止しようとしており、争いは泥沼化している。