経営再建中の独太陽電池大手Solarworld(ボン)は中東カタールにモジュール工場を建設する意向だ。フランク・アスベック社長が『ハンデルスブラット』紙に明らかにした。着工時期や投資額など計画の詳細は不明。
同社は太陽電池価格の大幅下落を受けて経営が悪化。昨年は経営破たんの寸前まで追い込まれたが、再建計画が株主・債権者に承認され、ひとまず危機を脱したところだ。カタールは王族傘下の投資会社Qatar Solar S.P.C.を通してSolarworld株29%を取得し、筆頭株主となった。
Solarworldは2011年、太陽電池の原料である高純度多結晶シリコンの工場をカタールに建設する計画を発表した。投資総額は10億ユーロ超、年産能力は8,000トン。工場はすでに完成しており、今秋にも操業を開始する見通しだ。