郵便・物流大手のDeutsche Post(ボン)が12日発表した2013年通期決算の営業利益(EBIT)は28億6,100万ユーロで、前期から7.4%増加した。郵便部門が好調だったことが大きく、最終利益は27.5%増の20億9,100万ユーロに拡大した。売上高は0.8%減の550億8,500万ユーロに落ち込んだものの、為替の影響を除いたベースでは約3%増加した。
昨年は連邦議会(下院)選挙とSEPA(単一ユーロ決済圏)導入に伴う特需で封書需要が急増した。ネット通販市場の成長を受けて小包事業が拡大が続いていることもあり、郵便部門のEBITは17.0%増の12億2,600万ユーロに拡大した。
国際物流事業のEBITは6.0%減の4億8,300万ユーロと振るわなかった。市場が低迷しているためで、売上高も5.3%減の148億3,800万ユーロに落ち込んだ。
今期はグループ全体のEBITで29億~31億ユーロを見込む。