コンサルティング大手Accentureが独大手企業500社を対象に実施したIT技術活用度調査で、スポーツ用品メーカーのアディダスが1.37の評価を獲得し、最もIT化の進んだ企業に選出された(1を最高、5を最低とする5段階スコア)。2位はSAP(1.4)、3位は出版大手Axel Springer(1.41)だった。産業別では電気通信、メディア、IT、自動車業界でIT化の度合いが高く、金属、建設、石油・ガス業界などでは低い。
Accentureは「企業戦略」「顧客サービス・製品」「社内業務プロセス」の3分野について、IT化の度合い(1=ほぼ完全にIT化されている、5=全くIT化されていない)を評価・算定した。
Accentureによると、ビジネスのIT化と企業の成長には高い相関性があり、年間売上成長率でトップ28社のうち16社がIT化のトップグループに入った。調査担当者は、「事業のデジタル化は国際市場での生き残るうえで重要なカギだ」と指摘し、業界の種類を問わずIT化を推進する必要性を強調した。