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2014/3/26

経済産業情報

ワイン輸出高、13年は4%増加

この記事の要約

ドイツワイン研究所(DWI)が18日発表したワイン輸出統計によると、2013年の輸出高は前年比4%増の3億3,400万ユーロに拡大した。輸出量は13万キロリットルで前年を1%下回ったものの、1リットル当たり平均輸出価格が […]

ドイツワイン研究所(DWI)が18日発表したワイン輸出統計によると、2013年の輸出高は前年比4%増の3億3,400万ユーロに拡大した。輸出量は13万キロリットルで前年を1%下回ったものの、1リットル当たり平均輸出価格が5%増の2.58ユーロに上昇したことで、輸出総額が伸びた。

輸出先国数は137カ国に上る。地域別の売上高シェアは北米が30.5%で最も高く、西欧(30.4%)が僅差でこれに続いた。3位以下はスカンジナビア(15.2%)、アジア(12.6%)、東欧(9.0%)の順。

主要輸出先のなかで輸出単価が特に高い国は日本、中国、香港(3カ国平均4.33ユーロ/リットル)だ。これら3国は輸出量ベースでシェアが計5.6%にとどまるものの、売上ベースではほぼ1割を占めた。13年に発行されたDWIの統計によると、12年の平均輸出単価は香港が6.81ユーロでダントツの1位。日本は4.03ユーロ、中国は3.89ユーロ、台湾は5.71ユーロ、シンガポールは4.99ユーロと、品質の高いワインの人気がアジアで高いことがうかがわれる。

一方、DWIが19日発表した国内ワイン市場動向によると、13年の流通チャンネル別の販売高シェアはディスカウントストアが48%、大型スーパー(売り場面積5000平方メートル以上)が26%に上り、両チャンネルは全体の4分の3を占めた。食品小売店で販売されるワインの平均価格は1リットル当たり2.84ユーロで、前年に比べ12セント(4.4%)上昇した。