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2014/4/2

総合 - ドイツ経済ニュース

2月輸入物価-2.7%に、14カ月連続で前年同月下回る

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が3月28日発表した2014年2月の輸入物価指数(2010年=100)は前年同月比2.7%減の104.7となり、1年前の水準を14カ月連続で下回った。エネルギー価格の大幅下落が最大の押し下げ要因で、原油・ […]

ドイツ連邦統計局が3月28日発表した2014年2月の輸入物価指数(2010年=100)は前年同月比2.7%減の104.7となり、1年前の水準を14カ月連続で下回った。エネルギー価格の大幅下落が最大の押し下げ要因で、原油・石油製品を除いたベースでは下げ幅が1.8%にとどまった。輸入物価指数は過去最高となった12年3月の110.0をピークに低下傾向が続いている。

エネルギー価格は8.1%低下した。石炭が10.2%下落。原油と石油製品もそれぞれ8.0%、8.9%下がった。天然ガスは6.4%減。

エネルギー以外では穀物と非鉄金属鉱石が各15.7%減、15.3%減と大きく下落。非鉄金属も11.8%下がった。非鉄金属では粗ニッケルが20.7%減、粗銅が12.6%減、アルミナが6.6%減だった。

粗鉄・鉄鋼・鉄合金は5.8%低下したものの、原料の鉄鉱石は7.9%増となり前月に引き続き大きく上昇した。

牛乳・乳製品は12.4%上昇した。また、12年から下落傾向が続いていたコーヒー生豆は0.5%増となり、上昇へと転じた。

輸入物価指数は前月比でも0.1%減となり、2カ月連続で落ち込んだ。エネルギーは0.2%減。下落幅が大きかったのは粗銅(-2.2%)、石炭(-2.1%)、鉄鉱石(-1.5%)。前年同月比で大きく上昇した牛乳・乳製品も0.4%下がった。コーヒー生豆は21.4%増と急上昇している。

輸出物価指数は前年同月比0.7%減の104.0となり、11カ月連続で1年前の水準を下回った。前月比では変化がなかった。