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2014/4/2

企業情報

BMW―米工場に10億ドル投資、グループ最大の生産拠点に―

この記事の要約

独高級車大手BMW(ミュンヘン)のノルベルト・ライトホーファー社長は3月28日、米サウスカロライナ州スパータンバーグ工場の設立20周年式典で、2016年までに同工場に10億ドルを投資すると発表した。生産能力を現在の年30 […]

独高級車大手BMW(ミュンヘン)のノルベルト・ライトホーファー社長は3月28日、米サウスカロライナ州スパータンバーグ工場の設立20周年式典で、2016年までに同工場に10億ドルを投資すると発表した。生産能力を現在の年30万台から50%増の45万台に拡大。グループ最大の完成車工場とする。

同工場は1994年の設立で、当初はロードスター「Z3」を生産していた。現在は米国で人気の高いSUV「X3」「X5」「X6」を製造、約70%を輸出している。28日には「X4」の生産も開始した。

ライトホーファー社長は式典で、旗艦モデル「7シリーズ」をベースとする新型SUV「X7」を同工場で生産する考えも明らかにした。同モデルは4年後に市場投入されると予想されている。

BMW最大の完成車工場は現在、独南部のディンゴルフィングにあり、昨年は生産台数が約34万台に上った。16年以降はスパータンバークが最大の工場となり、BMWブランド車全体の4分の1~5分の1強を生産するようになる見通しだ。