センサー製造の独Sick（ヴァルトキルヒ）は8日の決算発表で、中国の石炭発電所およそ600カ所向けに脱硝装置用のセンサーを受注したことを明らかにした。同国では公害が深刻化しており、環境関連向けの需要拡大が期待されている。
2013年12月期決算の売上高は10億1,060万ユーロで、前年比の伸び率が3.9％にとどまった。ユーロ高が響いた格好で、同社は今後、通貨安となった地域で電子部品を仕入れ為替差損の影響を緩和する意向だ。特に円安効果で部品価格が低下している日本での調達を強化する。
営業利益（EBIT）は8,830万ユーロで、6.8％増加した。最終利益は税負担が増えたため、1.2％増の5,920万ユーロと小幅な伸びにとどまった。
研究開発費は9.4％増の1億230万ユーロへと大きく引き上げた。売上高の10％強に上っており、水準も高い。
