独鉄道設備業界団体VDBが8日発表した独業界の2013年の新規受注高は前年比42%増の149億ユーロへと急拡大し、過去最高を更新した。機関車・車両部門(部品を含む)の受注が特に国外で大幅に伸びたことが大きく、同部門の新規受注は56%増の117億ユーロに達した。
鉄道インフラ部門の受注高は32億ユーロで、前年を6.7%上回った。国内は横ばいの17億ユーロにとどまったものの、国外が15%増の15億ユーロに拡大し、全体を強く押し上げた格好。
業界売上高は6.5%減の100億ユーロに後退した。機関車の受注残が少なかったほか、ドイツ国内での認可取得に時間がかかる車両が多かったことが響いた。インフラ部門の売上高は29億ユーロ、機関車車両部門は同71億ユーロだった。
VDBはまた、国内の鉄道インフラが老朽化している問題を指摘。同インフレ整備向けの国(連邦)の拠出金が過去5年間、年25億ユーロ(13年と14年はそれぞれ2億ユーロ追加)にとどまったのは少なすぎるとして、少なくとも同35億ユーロに引き上げることを政府に要求した。