欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2014/5/14

経済産業情報

ドイツテレコム、おサイフケータイ開始

この記事の要約

ドイツテレコムは6日、近距離無線通信(NFC)技術を利用したモバイル決済(いわゆる「おサイフケータイ」)サービス「My Wallet」をドイツ国内でスタートしたと発表した。店頭レジに設置したカードリーダーに端末をかざすだ […]

ドイツテレコムは6日、近距離無線通信(NFC)技術を利用したモバイル決済(いわゆる「おサイフケータイ」)サービス「My Wallet」をドイツ国内でスタートしたと発表した。店頭レジに設置したカードリーダーに端末をかざすだけで支払いができる。当面は決済機能に限られるものの、夏以降は割引クーポン、乗車券・イベント入場券(電子チケット)、会員証、ポイントカードなどの機能も追加する予定だ。

My Walletサービスを利用するにはNFC搭載スマートフォンのほか、セキュリティシステムなどが組み込まれた専用のSIMカードと専用アプリ(Google Play Storeから無料でダウンロードできる)が必要。対応機種はサムスン「Galaxy S3」、ソニー「Xperia Z」など18モデルで、代金は銀行・クレジットカードの口座から引き落とされる。盗難・紛失による悪用を防ぐため、25ユーロ以上の支払いでは暗証番号の入力が求められる。

NFC非搭載端末(iPhoneなど)のユーザーあるいはドイツテレコムの顧客以外でも、シール式のICカード(My Wallet Sticker)を後づけすれば利用できる。

また、同サービスはプリペイド式カード(My Wallet Card)がセットになっており、スマホで支払いできない店舗(あるいはスマホがバッテリー切れで利用できないとき)でもカードをかざすだけで支払いができる。

MyWalletサービスで提携している金融機関は現在のところマスターカードのみだが、今後増える見通しだ。支払いできる店舗はNFCリーダーが設置されているドイツ国内の3万5,000店と、マスターカードの非接触決済システム「PayPass」を導入する全世界の加盟店。

My Walletはドイツに先立ち、米国とポーランドで導入されており、ドイツテレコムの関係者はドイツでも利用が進むと期待を寄せる。