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2014/5/21

経済産業情報

乗用車の高馬力化続く、今年は平均141PSに

この記事の要約

乗用車の馬力拡大傾向が続いている。デュースブルク・エッセン大学自動車研究センター(CAR)の調査をもとに各種メディアが報じたところによると、今年1~4月にドイツで新車登録された乗用車の平均馬力は141PSで、昨年通期の1 […]

乗用車の馬力拡大傾向が続いている。デュースブルク・エッセン大学自動車研究センター(CAR)の調査をもとに各種メディアが報じたところによると、今年1~4月にドイツで新車登録された乗用車の平均馬力は141PSで、昨年通期の138PSから2%増加した。馬力が大きい車両の方が利益率が高いということが背景にあり、CARのフェルディナント・ドゥーデンフェファー所長は、高馬力化の傾向は今後も続くとの見方を示した。

1995年の平均馬力は95PSにとどまっていた。また、1970年代には高馬力のポルシェ「911」ですら130PSに過ぎなかった。

ドイツ車の1~4月の平均馬力は154PSで、輸入車の同120PSを大きく上回った。BMWやダイムラーなどの高級車ブランドが多いという事情が背景にある。高馬力化のスピードはドイツ車の方が早いという。

95年比で馬力の拡大率が最も大きいブランドはフォルクスワーゲン(VW)で、63.3%増加した。馬力は129PS。ポルシェは拡大率が21%で、ドイツ車のなかで最も小さかったものの、馬力自体は360PSに達した。