化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は27日、研究開発に占める欧州域外の割合を2020年までに現在の28%から50%に拡大する方針を明らかにした。特に経済成長が目覚ましいアジアと、アメリカ大陸で強化する。重点分野としては石油化学の代わる原料、工業用バイオテクノロジー(ホワイト・バイオテクノロジー)、ナノテクノロジーの3つを設定している。
同社の研究開発費は昨年18億ユーロで、前年の17億ユーロから約6%増加した。今年も同程度の伸びを見込む。
昨年の特許申請件数は1,300件で、保有する特許の総数は15万1,000件に上る。
昨年市場投入した新製品は300種類強。発売5年以内の新しい製品の売上高は約80億ユーロで、全体(740億ユーロ)に占める割合は10%強だった。