ポンプ・バルブ製造大手の独KSB(フランケンタール)は12日、生産事業の再編計画を発表した。ドイツ国内で生産したのでは価格競争に太刀打ちできない分野の製造事業を中止ないし国外に移管する。これに伴い従業員255人を追加削減する計画だ。同社は現行のリストラ計画で年末までに250人を整理することを予定しており、それに上乗せする格好となる。
石炭発電用ポンプの生産を本社所在地フランケンタールから上海に移管。フランケンタール工場にはこれまでホームブルク工場で行ってきた水中モーターポンプの生産を2015年に移管する。ホームブルク工場は廃止する。また、ペグニッツにある鋳造部品工場の生産品目を高付加価値品に絞り込み、これまで同工場で生産してきた汎用ねずみ鋳鉄部品はインドからの調達に切り替える。
これらの措置に伴い、フランケンタール工場で140人を削減。ペグニッツ、ホームブルク工場でもそれぞれ65人、50人を整理する。