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2014/6/25

総合 - ドイツ経済ニュース

5月生産者物価0.8%低下、10カ月連続で前年同月割れに

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が20日発表した2014年5月の生産者物価指数は前年同月比0.8%減となり、10カ月連続で1年前の水準を下回った。エネルギー価格が2.6%低下したことが最大の押し下げ要因。エネルギーを除いたベースでは下げ […]

ドイツ連邦統計局が20日発表した2014年5月の生産者物価指数は前年同月比0.8%減となり、10カ月連続で1年前の水準を下回った。エネルギー価格が2.6%低下したことが最大の押し下げ要因。エネルギーを除いたベースでは下げ幅が0.2%にとどまった。

エネルギーでは天然ガスが4.6%減と大幅に下落した。産業向けが4.8%落ち込んだためで、一般世帯向けは0.3%上昇した。電力は取引所価格(12.8%減)と送配電事業者向け価格(12.3%減)が大きく低下し、全体でも2.8%下がった。取引所価格の大幅下落の背景には再生可能エネルギー強化政策を受けて、再可エネ電力が供給過剰に陥っていることがある。石油製品の価格は1.7%低下した。

中間財も1.3%下落した。金属が3.7%低下。穀物と飼料はそれぞれ13.7%減、9.0%減と大きく下がった。

投資財は0.5%増、耐久消費財は1.1%増だった。

非耐久消費財は1.2%上昇した。食料品全体の上げ幅は0.8%にとどまったものの、牛乳は9.6%高くなった。砂糖は9.6%減で、バターも8.3%下がった。

生産者物価は前月比でも0.2%減となり、3カ月連続で低下した。部門別の内訳はエネルギーが0.5%減、中間財と非耐久消費財がプラスマイナス0%、投資財と耐久消費財が0.1%増だった。