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2014/6/25

経済産業情報

病欠日数、1人当たり年15日に

この記事の要約

ドイツの被用者の病欠日数が昨年、1人平均14.7日に達し、14年来の高水準に達したことが、公的健保組合Techniker Krankenkasse(TK)のデータで分かった。2013年2月にインフルエンザが大流行したこと […]

ドイツの被用者の病欠日数が昨年、1人平均14.7日に達し、14年来の高水準に達したことが、公的健保組合Techniker Krankenkasse(TK)のデータで分かった。2013年2月にインフルエンザが大流行したことが響いた格好。今年はシーズンに当たる第1四半期に大規模なインフルエンザが発生しなかったため、病欠日数が減少すると予想されている。

一方、これまで増加傾向にあった神経疾患にはひとまず歯止めがかかった。ただ、患者1人当たりの病欠日数は40日超と長い。被用者1人当たり換算しても2.5日で、関節・骨疾患、風邪などによる呼吸器疾患に次いで3番目に長い。

増加傾向にある疾患は背部痛で、患者1人当たりの病欠日数は17.5日に上った。肉体労働が原因となるもののほか、ストレス性のものもあり、若手でも5%が該当する。従業員数60人の企業では、背部痛による病欠者数が年平均5人、病欠日数が同2.5日に上る計算という。