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2014/7/16

経済産業情報

アウトドア見本市、世界初公開220件に

この記事の要約

欧州最大のアウトドア用品見本市「OutDoor」が10~13日の4日間、独フリードリヒスハーフェンで開催された。世界39カ国から昨年を12社上回る925社が出展、世界初公開は220件に上った。期間中の来場者数(業界関係者 […]

欧州最大のアウトドア用品見本市「OutDoor」が10~13日の4日間、独フリードリヒスハーフェンで開催された。世界39カ国から昨年を12社上回る925社が出展、世界初公開は220件に上った。期間中の来場者数(業界関係者のみ)は2.1%増の2万1,912人に上り、盛況のうちに幕を閉じた。

今年はシームレス(縫い目のない)シューズなどに注目が集まった。カナダのアークテリクスはシームレストレッキングシューズ「アルファ2 FL」を世界初公開。新富士バーナーは保温性に優れた二重構造チタンマグカップ「アエロマグ」を初披露した。

見本市開催に合わせて欧州アウトドアグループ(EOG)が発表した欧州アウトドア市場動向によると、昨年は市場規模が前年比で3.2%拡大。売上高はメーカー出荷金額ベースで48億ユーロ、小売りベース(推定)で100億ユーロに上った。製品分野別の成長率(数量ベース)は、テントが0.7%減となったものの、それ以外はすべて増加。シューズは5.2%、リュックサックは2.7%、衣服は2.5%、アクセサリーは2.3%、登山用品は1.6%、寝袋は0.9%の幅で拡大した。

地域別では、東欧とロシアが特に大きく成長。数年にわたって低迷が続いていた南欧と英国も回復に転じた。スカンジナビア諸国とドイツ語圏(独・墺・スイス)は安定成長が続いている。国別の市場シェアはドイツが25.7%でトップ、2位は英国(13.4%)、3位はフランス(12.2%)だった。