電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)が米タービン大手ドレッサー・ランドの買収を計画しているもようだ。『マネージャー・マガチン』誌がシーメンス社内から得た情報として17日付のオンライン版で報じた。シーメンスはコメントを控えている。
ドレッサー・ランドは石油・天然ガス採掘産業向けにコンプレッサーやタービンを製造している。同誌によると、シーメンスは同社の買収によりシェールガス・オイルブームに沸く米国で当該事業を強化する意向。
シーメンスは同買収の準備を数カ月前に開始したが、仏同業アルストムの買収に乗り出したため一時凍結していた。アルストム買収に失敗したことで準備を再開。ドレッサー・ランドの経営陣がシーメンスの計画受け入れを拒否した場合は敵対的な買収も検討するという。
ドレッサー・ランドの時価総額は現在46億ドル。買収を実現するにはプレミアムを上乗せする必要があるため、巨額の資金が必要となりそうだ。