米投資大手カーライルは24日、独化粧品子会社ADAコスメティクス(ケール)を仏投資会社アドリアン(旧アクサ・プライベート・エクイティ)に売却すると発表した。取引金額は非公開。メディア報道によると、債務の引き受けも含めて1億ユーロ強に上るもよう。売却手続きは独禁当局の承認を経て第3四半期中に終了する見通しという。
ADAは1979年の設立で、高級ホテル向けにシャンプーや石鹸、ボディーローションを製造するほか、高級ブランドであるブルガリ、ヘルメスの製品も受託生産している。今年は売上高が5,300万ユーロに上る見通し。従業員数は300人で、ドイツ語圏を中心に世界のホテル1万5,000カ所に製品を納入している。
創業者は2006年、ADAを投資会社ハルダーに売却。カーライルは11年に同社を譲り受けた。
ADAは今後、中東、アジア事業を強化していく方針だ。