デンマーク製菓大手トムスの独高級チョコレート子会社ハッチェスは24日、包装業務の一部をポーランドに移管すると発表した。ハッチェスは赤字が続いており、人件費の低いポーランドへの事業移管でコストを削減。利益を稼げるようにする意向だ。
これまで会社所在地のブレーメンで行ってきた包装業務を来春、ポーランド西部のレシュノに部分移管する。レシュノにはトムスの工場があり、これを活用する計画。プラリネや板チョコなど製品本体の生産は引き続きブレーメンで行う。
今回の措置の影響を受けるのは従業員350~430人(季節により変動)のうち71人。同社はアウトソーシングの縮小や配置換え、早期退職の募集、フルタイム社員のパート化などを通して対応する考えだ。
ハッチェスは1890年創業の老舗企業で、「ハッチェス」「フェオドーラ」ブランドを展開している。トムスには2012年に買収された。昨年の売上高は5,160万ユーロだった。