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2014/8/6

企業情報

エスオリバー―ブランド高級化へ―

この記事の要約

中価格帯衣料品メーカーのエスオリバー(s.Oliver、ロッテンドルフ)が手持ちブランドの高級化に取り組み意向だ。中価格帯市場が低価格帯ブランドに押されて縮小しているため。1月に就任したライナー・ピッヒラー社長が経済紙『 […]

中価格帯衣料品メーカーのエスオリバー(s.Oliver、ロッテンドルフ)が手持ちブランドの高級化に取り組み意向だ。中価格帯市場が低価格帯ブランドに押されて縮小しているため。1月に就任したライナー・ピッヒラー社長が経済紙『ハンデルスブラット』に明らかにした。

主力ブランド「エスオリバー」をプレミアムブランドに押し上げていく。価格は相対的に低く設定する考え。

これと同時に、サブブランドの多くを廃止し、個々のブランドの独立性を高めていく。コンサルティング大手ローランド・ベルガーの関係者によると、中価格帯ブランドの多くはサブブランドを増やすことでブランドイメージを失ってきた指摘する。エスオリバーはこうした現状を踏まえ、「リーベスキント」「コマ」といった各傘下ブランドの特徴を明確化していく。

同社は従業員数が7,500人で、昨年の売上高は前年比5.3%増の約16億ユーロに拡大した。今後は店舗のイメージを刷新するため改装を進めるとともに、国外事業を強化。2ケタ台の売上成長を目指す。