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2014/8/20

企業情報

ランクセス―競争力強化に向け組織再編―

この記事の要約

化学大手の独ランクセス(ケルン)は6日の決算発表で、組織再編計画「レッツ・ランクセス・アゲイン」を発表した。同社は主力事業の合成ゴムが競争激化と価格下落の直撃を受けており、組織・事業のあり方を改め、競争力を強化する意向だ […]

化学大手の独ランクセス(ケルン)は6日の決算発表で、組織再編計画「レッツ・ランクセス・アゲイン」を発表した。同社は主力事業の合成ゴムが競争激化と価格下落の直撃を受けており、組織・事業のあり方を改め、競争力を強化する意向だ。

まずは事業分野の数を現在の14から10に統廃合するほか、管理部門をスリム化する。これに伴う人員削減の規模などは現在、従業員代表と協議中。

同社はさらに、生産・販売体制の最適化、事業ポートフォリオの見直しも進めていく。ゴム原料の調達では提携も検討する。

4-6月期(第2四半期)の営業利益(EBITDAベース、特別項目を除く)は2億3,900万ユーロで、前年同期から20.7%増加した。農業化学・建設化学分野で需要が好調で、工場稼働率が向上。コスト削減も奏功した。最終利益は前年同期(900万ユーロ)の6倍強の5,500万ユーロに拡大した。売上高は5.7%減の20億1,900万ユーロだった。

14年12月期のEBITDA(同)については従来予測の7億7,000万~8,300万ユーロから7億8,000万~8億2,000万ユーロへと変動幅を縮小した。