ドイツ連邦統計局が8月29日発表した2014年第2四半期の協定賃金(月給ベース)は前年同期比で平均2.6%増加し、13年第1四半期以来の大きな上げ幅となった。流通業が4.4%増となり、全体をけん引。製造業も3.9%増と上昇率が大きかった。最低はホテル・飲食業で1.5%にとどまり、エネルギーも1.6%と低い。ただ、第2四半期の物価上昇率は前年同期比1.1%にとどまっており、すべての業界で実質賃金が上昇している。
流通業の上昇率が大きいのは、今年初に賃金協定が締結され、13年7月(遡及)と14年4月付けで賃金が引き上げられたため。
協定賃金統計には基本給のほか、各種の手当、一時金が含まれる。