墺投資会社ルーディギーア・ウント・パートナー傘下の独高級婦人服メーカー、レナ・ランゲが9日、ミュンヘン区裁判所に自己管理型の経営再建手続きの適用を申請したことが分かった。経営悪化の理由は明らかにされていない。同社は事業拡大と収益力強化に向けて昨年、独同業ザンクト・エーミーレを買収したが、効果は出ていないもようだ。
同社は1916年創業の老舗企業で、従業員数は昨年時点で100人強。2013年10月中間期業績は売上高が1,000万ユーロ、最終損益が140万ユーロの赤字だった。
ルーディギーア・ウント・パートナーはブランド価値が低下していたレナ・ランゲを12年12月に買収。事業拡張を通して同子会社を発展させる方針を打ち出した。レナ・ランゲによるザンクト・エミールをの買収（13年）はその第1弾で、調達・販売分野でシナジー効果を引き出すとしていた。
だが、事業拡大に向けてレネ・ランゲが昨年12月に発行した社債（総額540万ユーロ）の時価は経営再建申請の事実が明らかになる直前の時点で額面を60％割り込んでいた。
