自動車部品大手の独ボッシュ(シュツットガルト)がオートバイ向け部品事業を拡大する考えだ。アジアを中心に大きな需要が見込めるためで、電子制御式の燃料噴射装置を投入して需要を掘り起こしていく。同社の役員であるロルフ・ブーランダー氏が13日、明らかにした。ボッシュはこれまで、オートバイ向けには主に安全技術分野の部品を供給してきた。
アジアでは現在もキャブレターを利用するオートバイが多いことから、キャブレターより燃費効果が高い燃料噴射装置の潜在需要が大きいと判断。同市場向けに低価格帯製品を供給していく。欧州・北米市場向けには高価格帯製品を投入する意向だ。予想売上高は明らかにしていない。