金融大手のドイツ銀行(フランクフルト)が中国事業を強化する。ヴェルナー・シュタインミュラー執行役員(グローバル取引担当)が14日、明らかにしたもので、同国のすべての中心的な都市に支店を開設。現在6カ所にとどまる支店数を大幅に拡大していく。
中国の支店では国外および同国の大手企業を対象に国際事業を展開する。中国人民元の国際化を追い風に利用する考え。ドイツ銀は人民元が取引規模で現在の世界9位から2020年までに米ドル、ユーロに次ぐ同3位に浮上すると予想している。
同行は人民元事業を現在、上海支店で行っている。提携先の中国銀行が独フランクフルトで中国人民元決済センターの運営を開始した後は、同業務の一部をフランクフルトに移管する意向だ。両行は8月、同決済業務で提携することを取り決めている。